攻殻機動隊シリーズ


GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊 [DVD]

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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 1 [DVD]

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イノセンス スタンダード版 [DVD]

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ここ1ヶ月間、攻殻機動隊を観たおしてきた。
何かイメージで言うと、「日本のアニメはジブリだ!」とか言ってる「ジブリ大好き君」に対して、「それを言うならこれを観てから言え!」と言いたくなるようなアニメ。

本当に面白いんだけど、ジブリや前回、紹介したプラネテスなんかと違ってより深くキャラクターを好きになって見るし、それによってあんまり、人に紹介したくないような感じになるアニメだと思う。

人に紹介したくない理由の一つとして、少し観ただけじゃ分からない専門用語や台詞なんかがたくさんちりばめられていて、それを理解していくことで一種の仲間内だけの合言葉のような感覚に浸れるということがあげられると思うのだが、さっき言ったとおり、少し観ただけじゃ全く訳が分からない単語が異様に出てくるのだ。なので、見る上で最低限必要な単語を説明する中で、このアニメの世界観も同時に掴み取って欲しいと思う。


まず、「ゴースト」といった単語だが、この意味は、劇中の世界観として、人間が義体化(サイボーグ化)や電脳化をして、人と機械を分けるのが難しくなった時代に新しく作られた単語で概念としては魂や霊魂といったものに近いとされている。
次に、「電脳」と言ったものだが、これは脳に機械的な処理を施し、思考を直接外部とやりとり可能にしたもの。入出力用の端末は多くの場合、首筋に埋め込まれている。電脳を所有する者は、無線・有線によって情報を送受信することもできる。この時代において、ほぼすべての人間がこの電脳を利用している。
最後に「ハッカー」というものを説明すると、現代においては、他人のコンピューターへの不法侵入をする者をさすのが一般的。しかし、この時代においてのハッカーは、他人の電脳に侵入することで、対象を操ることが可能な超高等犯罪者である。特に、人格自体を操るゴーストハックは重罪と定められている。


この3つの単語が分かれば、ほとんど理解できると思うのだが、もう一つ最後に「攻殻機動隊の見方」というものを考えてみたいと思う。
上の3つの写真を見てもらったら分かると思うが、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』と『イノセンス』が映画で、『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』がTVアニメである。
僕が勧める順序としては、まず攻殻機動隊の原点『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』を観て、その次は『イノセンス』と行っても良いのだが、この『イノセンス』は主人公・素子の復活劇でもあるので、その素子の復活をより感動してもらう為にも、素子が大活躍するTVアニメ版の『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』を先に観て欲しい。
GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』 A−
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』 A− 
イノセンス』 B+


攻殻機動隊全体の説明はしたのだが、個別の作品としての説明はしていないので、ここで評価と合わせて個別に説明していくと、『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』は鑑賞後、直感的ににA−だと決めさせてもらった。
攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』は以前、勧めた『プラネテス』と比べて少しベクトルは違えど、面白さとしては一緒ぐらいだろうと言うことで、『プラネテス』と同じA−という評価にした。
イノセンス』は、映像的にはA+は行くであろうと思われる綺麗さだったが、全体的に陰気さが漂っている所から始まり、アクションシーンが少ないことや20を軽く超えるであろう難しい引用フレーズなどにより、爽快感が無く映画としてはどうなんだろうと考えてしまう。仮に攻殻機動隊という枠を取ったとするとこの映画はどれくらいの評価なんだろうと考えてB+を付けた。


攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 01 [DVD]
参考として、TVアニメの第2作目の評価。『攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG』 B+
1作目と比べて全然、悪いとは思わない。思わないが「笑い男」のインパクトが強すぎて、見終わった後に、何か胸に込みあげてくるものが無かったような気がした。やはり、僕はあの「声優泣かせ」の膨大な喋りが観られる、1作目の第9話『ネットの闇に潜む男』に魅せられた者であると確信したのである。