AKIRA


AKIRA(1) (KCデラックス)

AKIRA(1) (KCデラックス)

絵が上手い漫画家をあげろと言われて思いつくのが、この『AKIRA』の作者の大友克洋だ。
絵の上手さそのものも、かなりのもんだし、(最後の方の建物のコマなんて1コマに1日くらいかかりそうな細かさなんだから)爆発の威力・車のアクセルなど動きの絵もちゃんと書けている。
しかし、何かもの足りない。この世界に入り浸れない。そんな印象がどこかある。それは、物語が淡々と進んでいく、盛り上がる所がないつまり、構成力が低いのだ。
絵が上手いだけあって何か悔しい。(コマの使い方なんて、ほとんど変わらないんだもの)
まぁ、あの上手さを見るだけでも十分価値はあるのだが


[映画]『AKIRA
音楽がついて、割と盛り上がる所はあったが、やはりあの温度の低さは変わらない。最後のエンディングテーマはちょっと面白かった。


ストーリー:http://d.hatena.ne.jp/asin/B00007AJUS

大友克洋作監督による伝説的アニメ「AKIRA」。第3次世界大戦から31年後の2019年。新都市ネオ東京を舞台に繰り広げられる少年たちの暴走と、反政府ゲリラによるテロ活動、そして政府がひた隠しにする「アキラ」と呼ばれるなぞの存在。

中心人物はいるが、特定の主人公をもたないこの作品が描き出しているのは「ネオ東京」という都市のリアリティーである。緻密に描きだされた都市に、主人公たちの物語が生命力を与える。都市の存在感をより確実なものにしているのが音響である。騒音や、群衆のざわめき、主人公たちの声までもが、交じり合い響き合うことによって奥行きのある世界が生み出されている。

今回のDVD版では、5.1chリマスター音声を、DTSで収録。制作当時としても革新的な音響システムを使用している。