黒田硫黄作品


茄子 (1)
茄子 (1)
posted with amazlet on 06.02.13
黒田 硫黄
講談社 (2001/07)
セクシーボイスアンドロボ1
黒田 硫黄
小学館 (2001/11/30)


この人のマンガはすごく面白いんだけど、どう説明していいのか分からない。
どこが面白いの? と聞かれ、強いて言うとすると「登場してくる人たちが何かについての理想(性的なものを感じさせない男と女の友情という理想であったり、男を必要としないようなある種女神のような完成された女性という理想であったり、田舎でちょっとした畑をして本でも読みながら生きるという理想であったり)の極地を表しているような存在なので、どこか宇宙人のような印象すら受ける不自然さがコミカルなセリフ・構図(これもこの作者の大きな武器の一つ)と相まって心地よく楽しいマンガとなっている。」のようなぼや〜っとした文になってしまう。簡単に言ってしまうと、雰囲気が良いマンガなのだ。
これ以上言っても、もっと変な説明になってしまうので言わないが、確実に濃い部類に入るようなマンガを描くくせに爽やかなマンガなのでニクい作者ではある(笑)


『茄子』B+
セクシーボイスアンドロボ』A−

先ほど言ったコミカルなセリフの一例を紹介しておく。これで、どうにか作者の雰囲気をつかんで欲しい。

老人:いやあ、昔話だな。いかんいかん。
少女:まあ、老人が昔話をしないで誰がするの?

プラネタリウムにて−
青年:一番近い星の話は、いつ聞いても悲しいね。
少女:なぜ?
青年:遠いから。