ブッダ


ブッダ 5 (潮漫画文庫)

ブッダ 5 (潮漫画文庫)

実に安心して読めた作品である。
手塚治虫のマンガは大勢の方々が、批評、解説をしているので僕なんかが何も言う事はないのだが、少しだけ言わせてもらうとこのマンガは非常に構成がしっかりしていた。だから、ブッダの生涯をマンガとして(面白くという意味)成り立たせることが出来たのである。
特に前半のシッダルタが悟りと開いてブッダになるまでのくだりが、話としてはバラバラなのに非常に分かりやすく面白いのである。残念ながら後半は、ブッダとして皆に教えて回る話なので、展開の場面が少なく面白みに欠けてしまう所がある。(それはブッダの生涯なのでしょうがないのだが)
けれど、最後のブッダの死は個人的にはなかなか好きである。
B+