G戦場ヘヴンズドア


G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)

G戦場ヘヴンズドア 3集 (IKKI COMICS)

これは小学館の月刊IKKIという雑誌から発行された本らしいのだが、初めてIKKIという名前を聞いたし、初めてG戦場ヘヴンズドアという名前を聞いた。(月刊IKKIは部数でいうと5〜7万部程度らしい)
こういう、悪く言うと2番手雑誌、3番手雑誌などの大きな土台があり(広く言うと同人誌なども入る)その中から氷山の一角として面白いマンガに出合える僕らは本当に幸せだなぁと思う。

さて内容を見ていくと、
親が人気漫画家の息子と敏腕編集長の息子達が他の人達の経験してきた「まんが道」に触れ合って迷いながらも自分の「まんが道」を目指して奮闘するという話なのだが、この紹介でも少し感じ取れるかもしれないのだが、じっつ〜に(実に)熱い作品なのである。
テンションの高さで言ったらまちがいなくジャンプ系。みどりのマキバオー 漫画家版といった感じだ。(僕がマキバオーと言ったらマキバオーなのだ)
友情モードがバンバン出てくる。例えば、主人公鉄男がマンガを書くことの意味に悩んで手首を切ってしまった時、友人の町蔵だけでなく、本来敵同士である新人作家達も駆けつけて(ちぇっ、しょうがねえぜって感じで)鉄男の連載のヘルプをしたり、鉄男が将来の事や金銭的な事で漫画家をやめて医大に行くという事になった時(鉄男は成績1位という設定)でも友人の町蔵が「オレをこんなに(マンガを好きに)しやがって。オレもう、戻れねんだよ。」といきなり殴りかかって鉄男を引き止めたりする場面もある。
上に書いた事がクサイと思わなかった人にはこの作品は泣けるんじゃないかなと思います。
極端なキャラクター設定、分かりやすいご都合主義という事を分かっていて、一周回って少し離れた位置から読む人には、それもまた娯楽作品として成り立つと思います。


(絵は結構面白いですね。女性なんかいい感じに描けてます。)