ロボコン


ロボコン [DVD]

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最近、邦画ばかり観てしまう…。レンタルビデオ屋に行ってもなぜか、邦画コーナーに直行してしまう…。
そんな僕は邦画の何が好きなのかということを考えてみると、もちろん、単純に邦画好きということも大いにあるが、たぶん、邦画の方が洋画に比べて見(観)やすいのだと思う。正確に言えば、読み取りやすいのだと思うといった感じか。
邦画だと俳優の顔とセリフを見て、その俳優の演技をしっかり理解できるが洋画だとざっくりストーリーを見て判断するしかないからだ。
根本的にはそういう見方が正しいのだが、面白くなさそうな映画を観る場合、はなからレビュー目的で点数化して観てしまうので、見やすい邦画の方を選んでしまうのだ。
そういった選び方をして観た映画が今回の『ロボコン』という作品で、この映画のストーリーを簡単に説明するとロボットなどを作る専門学校の落ちこぼれな主人公は夏休みの特別授業の免除の代わりに第2ロボット部に入部する事になった。そして、そのやる気のない第2ロボット部でロボットコンテストに出場することになり、色々問題があるが最後は一致団結して優勝を目指すといった話で、このストーリーを見てもらったら分かると思うが、正直、誰でも思いつくしょうもないストーリーで、その第2ロボット部の落ちこぼれメンバーもロボット設計などの腕はすごく良いがみんなで一緒にロボットを作るといったことが嫌で第1をやめたプライドが高い論理的な眼鏡くんとか主人公と同じようにむりやり入らされた感じの全くやる気のないヤンキー野郎とか(この2人がよくケンカをするといったお決まりの設定も)初めは第1に所属していたのだが、そこでは才能がなく落ちこぼれで、でもロボットが好きなので第2を立ててしまった気の弱い部長といった本当によくある感じの設定なのだ。これが最大の−ポイントで数字で言うと−5ポイントといったところだろう。
次の−ポイントは僕の好きな俳優の伊藤淳史君が(写真で言うと左下。とんねるずのみなさんのおかげでチビノリダーをやっていたといったら分かりやすいか)良い使われ方をしていなかったからだ。彼はもっと違った良い使い方があると思うのだが、残念ながらこの映画では主役4人の中では1番セリフも少なく、目立っていなかった。(−1ポイント)
次に+ポイントも見ていこうと思うが、一番印象に残るのが、やっぱりロボットコンテストの試合のシーンだろうと思う。あそこは、多少、強引ではあるが本物の試合のように白熱していて思わず、ソファから立って観てしまった。これは本当の中継のようなカメラアングルと実況やとっさのアクシデントの面白さ(ロボットの蝶番部分が壊れてしまうが、それを携帯で代用したり)が効いていてかなり面白かった。(+3ポイント)
他には左上の主人公の女性が写真よりもかなりかわいくて魅力的だったといったところぐらいか。ちなみにこの主人公は2005年に大ブレイクしたセカチューこと『世界の中心で愛をさけぶ』のヒロイン役らしい。噂によると演技としては『ロボコン』の方が自然体で良い演技をしているらしいのでセカチューを観てハマッた人はこちらも観ても良いかもしれない。(+1ポイント)
総合的に見ると、どうしてもストーリーのしょぼさで低評価になってしまうが、ロボットコンテストとは何ぞやという疑問を解決してくれた印象の強い作品であることには変わりない。