無問題


無問題(モウマンタイ) [DVD]

無問題(モウマンタイ) [DVD]


別に何も期待せずに観てしまった作品。
予想では、冴えない青年(岡村隆史)が、自分を変える為とか恋の問題を解決する為とかを理由にカンフー的なことを始めて、最終的にはその問題となった原因である敵キャラや自分の壁のようなものを壊すという話で、まぁ、ジャッキー・チェンのような演技は無理やけど、芸人が頑張ってやってるからOKやろ的な部分と弱っちい主人公が頑張っているというストーリーでしょぼい演技もアリにしてしまうというもの(多少、ジャッキー・チェンのパロディ的な要素も入ってる感じで)だと思っていたのだが、初めの5分間くらいの夢のシーンだけで、後はほとんど(ジャッキー的)アクションシーンが無かった。
もう一つの要素、自分を変える青春物語という部分も初めは彼女が香港に勝手に旅立ってしまってそれを追いかけるという設定で(あ〜、これから主人公は成長してもう一度、彼女に振り向いてもらおうと頑張るんやな)と思っていたのだが、こっちの部分も大ハズレで何故か主人公の部屋に密入国者の女の子が入ってきて、かくまっている内にその女の子ことが好きになってしまうのだ。
まぁ、僕が初めに予想した通りの映画だっだとしても、それは誰でも考えつくようなものだったので点数は低かっただろうが、それにしても、「真面目なシーン5:アクションシーン5」くらいだと思っていて、実際は「真面目なシーン(主に恋愛)8:アクションシーン2」くらいだったので、意表を付かれてかなり唖然とした。
でも、8もある恋愛シーンのエピソードはそのわりに直球すぎて面白くなかった。(主人公の直球的な性格とは関係なく、演出があまり捻れていなかった)

それなら、最初に僕が予想した彼女を取り戻すという話で、最終的には「おれ、ずっと待ってるから!」とか言ってもう一度、やり直す約束をするんだけど、彼女は都合でその日は行けず、後日、実はあの日行くつもりだったけど、都合で行けなかったの、もう一度やり直しましょうと彼の部屋に行って言おうと思ったのだが、こういう恋もあっていいわよね的な感じで彼が最後、自信を持って私を好きだと言ってくれた思い出を最後に、結局、彼の部屋の玄関の前で立ち止まり、また来た道を帰ってゆくのだった。そして、この恋が実は向かい合っていたということをは残念ながら彼は知らないという悲しいというトーリーにした方が面白いんじゃないだろうかと思った。


後、ヒロインの美人さがいまいちよく分からなかったのは僕だけだろうか。