幽玄漫玉日記

幽玄漫玉日記 (1)
幽玄漫玉日記 (1)
posted with amazlet on 06.02.13
桜 玉吉
エンターブレイン (2000/06)

ギャグ漫画には2つの種類があると思う。軽いジャブのような笑いと重いボディブローのような笑いだ。
前者はというと速くて華麗で結構顔もすぐに腫れてくる。でも実は効いていない。後者はというと割と地味だし実際よりも見た目は大したことないんだけど、実は効いていてしかもその痛みが中々取れない。
前者の代表は、僕は確認程度でしか読んでいないのだが友人の情報でいくと増田こうすけの『ギャグマンガ日和』。
友人の彼ははじめて読む30分だけを楽しむために買うらしい。1度読んだらあとはもうそんなに読む必要がないかも…と言いつつ買っていたのは不思議だったが。


でも今回の作品は後者の方で、内容はというと作者・桜玉吉による日記マンガなのだが、そのせきららぶりが尋常ではない。
友人の女の子・ぱそみちゃんを見てしたいな〜なんて妄想をはたらかせたり、うつになって家でソリティア(パソコンによくついてるゲーム)に没頭し気づけば15万点もいっていたとか書いたり…。ぱそみちゃんもその他大勢の関係者もこのマンガを読んでいるのに、そこまで自分を削ってマンガを描くのか、そこまで命を削って読者を喜ばせるのか? と、感銘さえ受けてしまうのだ。
吾妻ひでお花輪和一が描くものにしてもそういう命を削ったマンガは何とも面白いのである。
A−


『防衛漫玉日記』 B+
御緩漫玉日記』 B+