ラララ劇場


ラララ劇場
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posted with amazlet on 06.02.12
ましろ たかし
エンターブレイン (2005/07/25)

想像して欲しい。もし、同じ電車で「痴漢です!」と叫ばれて捕まった人がいたとする。その時、あなたはどう思うだろう?それで、あなたがどんな人間かというのが分かる。
「痴漢するなんて信じられん!馬鹿だ!」と思う真人間だろうか?「まぁ〜、自分には関係ないことだ。」と無関心な合理的人間だろうか?「オレらなんて妄想だけで終わらせとけば良いものの自爆するなよ…。」と同情するダメ人間だろうか?「自分はバレなくて良かった」と思っている犯罪者だろうか?(笑)
今回、紹介するマンガは3つ目に該当するダメ人間にぜひ読んで欲しい作品である。
内容はというと、上に書いたようなダメ人間エッセンスが詰まったストーリーがオチもなくただただループしているような感じだ。しかし、そのループ感が何とも心地よい。チワワなんかを見て癒されるという感覚もあるのかも知れないが、これも間違いなく「癒し」である。
一つ不満を言わせてもらえるならば、これに限ったことではないのだがこの作者は単行本を一つの作品としてあまり捉えていないと思う。何故かというと、色んな作品がごちゃまぜに入っていて統一感に欠けているのだ。これでは、せっかくのループ感も台無しである。いくら、やる気のない作者で有名であってもその辺はきっちり仕上げてもらいたかった。すきなテイストの作品だからこそ、非常にもったいない気がした。
Bα