へなちょこマンガ論


どうすれば、マンガは売れるのかということを考えてみた。それは面白いマンガが売れると考えていいだろう。それではどうすれば、マンガは面白くなるのかというのを考えてみた。
僕が熱狂的に支持している作品からある共通点が見つかったのである。それは、主人公が頭が良いとマンガが面白くなるというものだ。
例をあげてみると、福本伸行カイジ』シリーズに出てくるカイジ岩明均ヒストリエ』に出てくるエウメウス、冨樫義博HUNTER×HUNTER』に出てくるキルアなんかがそうだと思うのだが、どうだろう? やはり、どれも傑作と言われる作品ではないだろうか。
当然、短絡的なのである。短絡的なのだが、もう一つ岩明均の作品で『七夕の国』というものがある。これは逆に主人公がバカで、演出によって知的センスを描こうとしていた作品なのだが、どうもその演出が上手くいっていないのか『ヒストリエ』と比べていまいちパッとしないのである。
この例のように演出で読者の知的興奮を掻き立たせるのは非常に難しい。だから、主人公が頭が良いという設定は、短絡的ながらもつかみとしては非常に有効なのではないだろうか。