松本人志論


最近、松本人志は衰えてきている。 目に見えて、衰えてきている。(最近のガキの使いのフリートークや1番になることを降りた番組(リンカーン)などで)
ここ数年間は、あの笑いのレベルを維持し続けてくれていたので、あまり「衰え」というものを感じたことはなかった。
しかし、1年くらい前からだろうか。 ぽつぽつとそんな松本を見ることが多くなった。
時期にして、「ワールドダウンタウン」や「考えるヒト」などが始まったくらいだと思う。 これらの番組は、別角度からダウンタウンを演出した番組で松本自身も何か意識して試行錯誤していたのかもしれない。
しかし、僕は松本が終わったとは全く思っていない。 その「衰え」というものは、「瞬発力による笑い」に関して衰えているだけだと思う。 まだ、松本の本質的な発想や考え方の面白さは何も変わっていない。
その二つが丁度バランスの良かった時期は「一人ごっつ」時代だと思うのだが、「VISUALBUM」時代では発想の方のみを特化させた作品を仕上げている。
これから、そういう方向に向かって松本は進んでいくのではないだろうか。
そう考えると、映画制作や第2日本テレビでの(一般志向ではない)コント制作は至極当然のことなのかも知れない。
そんな彼の次なるステップにお笑い好きの僕は未来を見るのである。